いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

通知表

妻に怒られた。

 

人間ドックの結果が返ってきたのだ。前々から怪しかった数値がさらに悪くなっていたのである。

 

いわゆる運動不足と食生活のせいで上昇していると思われる数値で、去年からの上昇幅がそれまでよりも大きくなっていた。

 

すぐに実家の父親に電話する。父は医者なのだ。正常値から外れている項目を読み上げていくと、やはり改善すべきは食生活と運動不足だと言われた。数値的には特に驚くレベルではないが、相談窓口に連絡してみるようにとアドバイスをもらった。

 

やはり身内に医者がいると頼りになるなあと思って電話を切ると、妻が怒りながら落ち込んでいた。食生活に原因があると言われたら、不名誉に感じてしまうのだろう。加えて、当の本人があまり重く受け止めていないということも腹立たしいに違いない。

 

あなたが本ばかり読んでいるから悪いのよ。その時間でもっと運動をしなさい。そうじゃないと本を実家に送ってしまうわよ、と脅されてしまった。

 

大事な本をとられたら堪らないと、あわてて再び実家に電話をかけた。今度用があるのは母親の方だ。彼らはここ数年健康的な食生活に凝っている。手軽で身体にいい料理を教えてもらおうと考えたのだ。

 

いろいろと教えられたが、とりあえずはお腹がすいたら豆腐かナッツ系を食べようと思った。一気に変えられやしないから、できるとこから少しずつだ。

 

来年のドックでは数値が改善しているよう願う。願うだけだと妻に怒られてしまうので、今の気持ちがあるうちに生活改善に着手したい。食事と運動だ。