いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

娘のお叱り

なんてこというのよ!

 

娘が語気を荒げた。「あやまって!ちゃんと“め”をみてあやまって!」。目を見てと言われてもこの場合はどうすればいいのか。

 

とりあえず、私は言われるがままに画面に映るプリキュアの目を見て謝った。娘が私を叱るときの定型文は、妻の口ぶりにそっくりである。

 

娘が怒ったのは、お風呂の中でプリキュア曲を聴いていたときだった。ストリーミングで往年のプリキュアソングのアルバムがあったのだ。それをシャッフルで聴いていると時代を感じさせる曲が流れた。

 

『エル、オー、ブイ、イー♪』

 

「ダサっ!」。私は思わず呟いた。それを娘に拾われたのだ。彼女は現在プリキュア教に入信している。そんな彼女の前でプリキュアを侮辱するなんて、あってはならないのだ。

 

娘のお叱りをひととおり受けた後は、知ってる曲が流れたので私も一緒になって口ずさんだ。私も彼女に付き合いプリキュアソングを耳にするにつれ、なんだかんだで歌える曲も増えてきた。

 

現在放送中のシリーズ以外にも娘はどんどんと手を出しているので、彼女がプリキュア離れをする歳になるまでに、私もそうとう詳しくなれそうである。