いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

年の瀬のまどろみ

スルメを齧りながら、安楽の眠りについた。

 

暖房のきいたぽかぽかの部屋の中、足元には毛布をかぶせ、沈み込むソファに腰掛けた体勢のまま、手を引かれるがままに無邪気に昼寝の門をくぐった。

 

妻曰く、そのまま3時間あまりも寝てしまっていたらしい。その間、子供たちは同じ部屋にいる妻とじじばばに任せてしまった。妻の実家にお邪魔している身としてはあるまじき行為であろう。

 

ただ申し訳ないが、その3時間は至福の時間であった。座ったままの体勢なのに、横になって寝るよりも熟睡でき、背徳感の作用もあったのか、極上にとろける昼寝体験であった。

 

お陰で寝起きはさっぱりとしていて、大晦日の夜を迎えるにあたっては最高のコンディションが整っていた。妻は呆れていたが、きっと来年には持ち込まないでいてくれる、はずである。

 

夕飯には、ひいばあお手製のがめ煮やら、お刺身やらを頂き、食後はぼんやりと格闘技を観た後に、紅白を観て年の瀬を満喫しようと思う。

 

大変だった今年ももうすぐ終わりそうだ。本当にお疲れ様。来年はもっと充実感に溢れる年にしよう。