いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

予習と自己研鑽

コーチ役の上司にコンタクトを取った。

 

考えるよう言われていた、今後のキャリアプランと直近で関わりたいプロジェクトの希望を報告したのだ。

 

内容は承諾され、実際のプロジェクトについては来月相談しながら決めようという話になった。既に1案件はアサインがほぼ決まっているが、所属チームの本流プロジェクトについてはそのとき決定される予定だ。

 

まだ期間があるので、予習のために過去案件の資料や成果物は見られないかと上司に尋ねてみた。

 

すると、会社のルール上、案件の関係者以外には資料が見せられないのだと告げられた。守秘義務もあるし、そりゃそうだろう。ただ今後アサインする予定のプロジェクトについては資料の閲覧も可能だとして、フォルダにアクセスする権限を付与してもらった。

 

確認すると、4案件の資料が確認できた。私が所属するチームは上流工程を専門とするチームなので、どの案件も一筋縄ではいかない内容だと感じた。成果物である報告書のクオリティも高く、はたして自分にもこれが作成できるものかと、少々不安を覚えた。

 

ただ興味深かったのは、4件中2件が私の古巣会社の案件であったことだ。大口のクライアントだということは把握していたが、想定していたよりも早く古巣にコンサルする機会がくるかもしれず、なんだか可笑しく思えた。会社内情を知っている利点を発揮せねば。

 

会社の中で社員として働いていたときには、目の前の業務に追われ「誰か改善してくれよ…」と他人事だったにも関わらず、コンサルとして関わるのだと思うと、自分が会社をより良くしてあげたいという気持ちが湧き上がってきた。なんとも皮肉な話である。

 

ただ、どのプロジェクトにアサインされるにせよ、今の自分のままでは大した価値を提供できないだろう。とにかく日々自己研鑽を積み重ね、来るその時までに自分を高めておかねば。もらう高い対価に見合うだけの働きをせねば、それこそ古巣にも面目が立たない。