いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

息子が吐いた

息子が寝起きに吐いた。

 

その前に一度起きて、自らでお茶をがぶ飲みしていたので少し奇妙に思っていた。胃の中は空っぽだったのか、吐き出されたのはほとんどが水分であった。

 

仕事中だったが、妻が叫んだので駆けつけた。息子を抱っこしながらふたりで吐瀉物を処理する。口の中が気持ち悪いのかまたお茶を欲したので飲ませた。

 

ただ結論から言えば、そこから何度も吐くのを繰り返した。飲み物を与えるたびにしばらくすると吐き出してしまう。いつもなら寝起きでもばくつくご飯もまったく食べない。それどころか大好きなお菓子たちを目の前に並べても手にしないのだった。

 

欲しがるのは抱っこだけ。そのため妻と交代でぐったりとした息子を抱っこしていた。しばらくすると、私の腕の中で眠りについた。マットレスの上に移し、ようやくリビングに静けさが訪れる。

 

私も仕事に戻り、昼休憩時間も使って午前中の遅れを取り戻した。昼過ぎに起きた息子は実にすっきりとした顔をしていた。妻が作った雑炊もひとりで平らげ、バナナやお菓子まで食べた。

 

また吐き出すのではないかと心配していたが、結局その後は絶好調で一度も吐かなかった。寝不足と空腹、水分不足で気分が悪くなっていたのか?正確なところはわからない。幼児あるあるといえばそれまでなのだが、でもまあ、元気を取り戻してくれてよかった。

 

午前中とは違い、昼からはいつもの笑顔もたくさん拝めた。妻と一緒にそれを眺めながら、笑顔を見られることが何よりも安心するね、と言い合った。

 

本日はもともとは予防接種を予約していたのだが、当然ながら延期となった。コロナ騒動に続き二度目の延期だ。息子がなにかの危機を察知しているのかもしれない。次の予定日前後も、一応は用心をしておこう。