なんだか息子のひとり言が増えた。
歩きながらでも何やらむにゃむにゃと喋っている。寝室で在宅勤務をしているときも、ひとり遊びをしている彼の声が聞こえてくる。ごっこ遊びにおいて会話を展開しているようだ。
知っている曲を流せば前よりも自信を持って歌う。歌詞はもちろん、音程も怪しいところだが、それでも、楽しそうに歌い踊る彼の姿には癒されるのだった。
そんな彼は、食べるものやテレビ番組に対する要望もさらに強くなってきた。意にそぐわないとブンブン首を振り、リモコンを押しつけて変更を要求してくる。
当然、自我が養われていくに伴って、感情表現やスキンシップを求める場面も多くなる。今の年齢がかわいい盛りと言うのも頷ける。一日に何度もかわいいなあと口にしてしまうのだった。
ちなみにそんな彼は、お姉ちゃんに対しては忠実なしもべとなる。お姉ちゃんがテレビを見ているときには大人しく待っていて、いなくなってからチャンネルを変えるよう指示を与えてくる。
お姉ちゃんがリビングにいるときにはついて周り、何かをするたびに真似をするのであった。ゆえに、お姉ちゃんにはいいお手本になって貰いたいものである。