いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

クライアントとの飲み会と敗北感

昨夜はA案件のクライアントとの飲み会だった。

 

定例会が終わった足で会場へと向かい、改めて顔を突き合わせてお酒を飲んだ。参加者は10名ほどだったがテーブルが分かれ、私は主に実務方のメンバーと談笑した。

 

もっと堅苦しい感じになるかとも思いきや、様々な会話に花が開き、なかなかに楽しい会であった。料理もそこそこ美味しかったし、先方メンバーとの距離感もぐっと縮まった。

 

さらには一緒に会話を回した上司ともさらに親睦が深められ、帰り道には会話の流れで、現在のプロジェクトが終わったら、リフレッシュのため一週間まるまるの休暇を取ることの承諾も得られた。

 

帰ってさっそく妻に報告すると、大喜びであった。たまにしかできないバカンスなので、2泊なり3泊なりの旅行を組んで、思い切り贅沢したいと思う。

 

一方、今日はB案件のクライアントミーティングで、東京出張だった。こちらも自分のパートについては問題なく回し、欲しかった結論を順当に引き出すことができた。

 

ただ、前日の案件Aのミーティングと比べると、少しばかり手応えが足りない。なぜならクライアントが皆、私たちスタッフの説明ではなく、マネージャーの意見ばかりに耳を傾けている雰囲気だったからだ。

 

彼らにとって我々はまだまだ名無しの権兵衛で、本質的にはマネージャーのことしか信用していないのだという印象を受けた。ランクの違いはあるにせよ、やはり同じコンサルタントとしては少しばかり悔しいところである。

 

また今回初めて対面でのクライアントミーティングに参加した入りたての後輩も、ミーティング後にはマネージャーの華麗な捌きっぷりや語りに心酔している様子で、私も最初は同じ感銘を口にしていたなあと、懐かしく思う反面、やっぱり少々悔しさが滲んだ。

 

どの案件においても、1年前の入り立ての頃と比べると、私は大きく成長したと思っている。また、自分と同じランクのスタッフとも何人かと働いたが、決して見劣りはしておらず、むしろ秀でている箇所も多いのではないかという手応えすら持っている。

 

そんなふうに少しばかり得意になりかけていたのだが、やっぱり上司を見てしまうと、レベルの差に愕然としてしまうのであった。いやはや、自分なんぞまだまだである。

 

とはいえまだ1年目なのだ。焦らず積み重ねれば、そのぶん成長していくことに疑いはない。この敗北感を常に忘れず、また来週からも精進をしていこう。