いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

くろこ

今日はバーベキューの付き添いだった。

 

バーベキューの付き添いなんて、生まれて初めて使う言葉かもしれない。ただ、参加して肉を食べるわけではないので、やっぱり付き添いという表現が相応しいのだと思う。

 

妻がたまに参加しているソフトテニスサークルのバーベキューだ。午前からテニスコートで汗を流し、そのまま同緑地公園内でバーベキューをする。なんとも健康的な集いであろう。

 

そこに妻と娘が参加した。ただ、初めての参加なので娘が途中で退屈してしまったり、帰りたくなったりしたときの備えとして、私が近くに待機することにした。彼女らの会場から少し離れたベンチに腰を下ろし、そこで息子と一緒にピクニックをしていた。

 

しかししばらくすると息子も娘に連れられ、バーベキューの方へと行ってしまった。子供は会費無料なので、向こうで美味しいご飯を食べておいでと私も送り出した。最初、娘はちょこちょこ私の元を訪れていたが、途中から参加者の子ども達と仲良くなると、その子らとの遊びに夢中になった。

 

息子の方は、ご飯を食べ終わると私の元に戻ってきた。遊具エリアに行きたがったので、しばし一緒に遊んだ。少し大きめの遊具だったが、彼は臆することなく、ガンガンと登っていき、楽しそうにすべり台を何度も滑っていた。

 

三時頃になると息子が家へと帰りたがったので、私と息子で帰宅した。もはや娘は遊ぶのに夢中で、私の待機はお役御免となったので、後ろ髪を引かれることなく家路につけた。家に帰り着くと、息子は自らで布団に横になり、昼寝を始めた。

 

私はその間、昨日の続きであるゴールデンウィークの旅行の計画を立てた。途中、息子がなんども目を覚まし、そのたび寝かしつけを行っていたので、結局宿さがしは夕方までかかった。ただ、なんとか宿の予約まで取り終え、達成感を得られた。これでゴールデンウィークの前半の目処が立った。

 

なんだか不思議な一日の過ごし方をしたような気がするが、薄暗くなった夕方頃、帰宅した妻と娘がとにかく楽しかったようなので、私としても嬉しく感じた。いわば黒衣に徹する日、そんな日があってもよい。