娘は和三盆が大好きだ。
将来は和三盆を作る菓子職人になりたいというくらいに。そんな彼女は先々週末に和菓子屋さんで購入した箱詰めセットを、毎日大事そうにちびちびと食べていた。
そして本日、その和三盆の最後のひとかけらを食べ切った。彼女はとても名残惜しそうにその最後の一個を口に入れ、別れを惜しみながらにその味を噛み締めていた。
パパまた買ってね。と悲哀を浮かべながらに言うので、また近いうちに買い与えて喜ばせてあげようと思う。毎日本当に嬉しそうに食べるので、見ているこっちまで幸せな気持ちになれたからだ。
さて、そんな彼女は最近になってある曲にハマっている。だいぶブームに遅れる形になったが、『可愛くてごめん』という楽曲である。
お友達と登下校の際に一緒に歌っているようで、お風呂でもいつも歌っている。なんでもCメロあたりの歌詞が自分のことのようだと思っているようで、大いに共感し、勇気をもらっているようなのだ。
その実、なかなかニッチな層の人向けの歌詞なのだが、部分的に取れば、同じように共感する人も多いのかもしれない。それゆえにバズったであろうから。
なんにせよ、歌詞に励まされるのは、若者の常であり、特権でもあろう。娘もそのような年齢になってきたのだなと再実感。なんせもう、小学二年生なのだ。