いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ご近所散策

久しぶりに予定のない週末。私たちは新しい住処の周辺を探索してみることにした。

 

まずは、未だその全貌が掴めない服部緑地公園(家から徒歩6分)へと向かった。

 

公園マップを眺める。それによると、私たちはまだ全体の5分の1の領域にしか足を踏み入れていないようだ。まずは“全体像”を把握するため、公園の外枠を自転車で走ってみることにした。

 

家からの最寄り入口からスタートし、20分ほど自転車を走らせた。その間、大きな池や釣り堀、野外音楽ホール、プールや野球場などを通り過ぎ、なんとかスタート地点の対角にある反対側にまで辿り着くことができた。

 

改めて公園の広大さを認識させられた。そこには子供用の遊具スペースがあったので、私たちは娘を自転車から降ろし、しばしそこで遊ばせることにした。

 

土曜日ということもあり、辺りはたくさんの親子で溢れていた。そこは「子どもの楽園」と名付けられたスペースのようで、その名に偽りなく、遊んでいる子ども達の目はどれも輝いていた。

 

結局、娘が疲れ大人しく抱っこさせてくれるまで遊んだ。2時間くらいだろうか。その後は娘におやつを食べさせながら再び自転車へと乗せ、公園巡りを再開した。

 

しばらく進むと、テニスコートが数十並ぶエリアがあり、その奥には芝生のサッカーコートがあった。更にその先へと進んでいくと大きな陸上競技場があり、そこでは高校生の大会が開かれているようだった。

 

その後も、できる限り公園の外枠を辿るように自転車を走らせた。私たちの住む場所から反対側まで来てみると、公園周りの街並みもだいぶ違っていることに気がついた。

 

さっきまでいた遊具スペースでも、遊んでいる親子の雰囲気が近所とは違うように感じた。公園が広大すぎる為、その端と端とでは文化が異なるのかもしれない。大げさかもしれないが、実際にそのように感じた。

 

そろそろ公園を1周するという段になると、私たちは適当な場所から園内に入り、見慣れた円形花壇、キャンプ場を抜け、スタート地点の入口へと戻った。ぐるりと回ってみたことで、公園の輪郭は掴むことができた。

 

なかには穴場的なスポットや、思わぬ所にある遊具など、新たな発見もいくつかあった。ひとつひとつの場所には、改めて時間をとって行くことにしよう。なんせ今後、この公園とはとにかく長い付き合いになるのだ。

 

公園から出た後は、行ったことのなかった最寄りのイオンや、近所の食パン専門店等、思いつくままに自転車で散策した。少し疲れてしまったが、気になっていたスポットは、とりあえずあらかた見て回れたように思う。

 

新しい街に来たということを改めて感じた。

 

今後何年住むかはわからないけれど、この街でたくさんの思い出をつくりたいな。そう思った。