いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

増えていく日常語

昨日は長いこと娘と一緒に過ごせた。

 

その中で、最近娘の日常語がまた増えたなぁと改めて感じた。どれも私たちの口調がうつったもののようだ。

 

「ちょっとまっててね」

 

新居に引っ越して以来、娘とはリビングと寝室を横断する遊びをすることが増えた。そのとき娘は、寝室に残す私に向かってこの言葉を投げかける。「すぐ戻ってくるからね」という思いが込められているようだ。

 

ちなみに“ちょっと”シリーズでいえば、最近「ちょっとだけね」という台詞もよく使う。何かをおねだりするときに「わかってる、ちょっとだけだから」というアピールの意味で使う。必死な様子がとても可愛いらしい。

 

「はい、どーぞ」

 

この言葉は前から長らく使っているものなのだが、最近はより大人びた使い方をするようになった。お姉さんのような、もっというと母親のような雰囲気を醸し出しながらこの台詞を口にする。

 

私たちに対してだけでなく、友達であるぬいぐるみたちに対しても使う。おままごとセットで料理をつくり、ぬいぐるみらに食べさせているところを見るたび、世話好きな女の子だなぁ、と思う。

 

「○○したら、××しようね」

 

これは少し高度な使い方だが最近よく使う。実際にはもっと長い文章で「ぱぱがこれみたら、○○ちゃん、みにおん、みようね」とか、「○○ちゃん、かみ、ぶぉーしたら、ぎゅうにゅう飲もうね」のような使い方をする。

 

私たちがそれだけ娘に対してこういう言い方をしてきたのだろう。どれも語尾の“ね”が優しくもあり、相手に有無を言わさない説得力を纏わせている。条件付き提示となるので、私たちも「うん」と言わざるを得ない。たいしたものだな、といつも思う。

 

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以上のように、娘はまた更に口がうまくなった。そのため、一緒に遊んでいてもとても面白い。

 

初めて聞いたような言い回しと出会った時、娘はその言葉をよく反復している。きっとそうやって自分の語彙を広げていっているのだろう。

 

言葉だけでなく、「あれ、なに?」「これ、なに?」「なんで?」と、知識を深める為の質問もそのうちしてくるようになるのだろう。何が投げかけられても応えられるよう、今から勉強しておかなくちゃなと思う。

 

娘に言いくるめられる日もそう遠くないかもしれない。