いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

はじめてのシルバニアファミリー

シルバニアファミリーを娘に買ってあげた。

 

3歳の誕生日プレゼントとしてだ。売り場の前ではどのハウスを買うかで私たちは時間をかけて意識合わせをした。妻はこのシリーズの定番『赤い屋根のお家』を推していたのだが、最終的には娘の意思が尊重された。

 

娘が選んだのは『森のどきどきツリーハウス』だった。なんとかして『お家』系を買わせようとしていた私たちを振り切り、娘は頑ななまでにこれがよいと主張したのだ。なんにせよ、これでハウスは決められた。

 

次に人形だが、これも選ぶのに頭を悩ませた。ウサギやリス、イヌやネコ、ヒツジにクマにカンガルーにカワウソなんてのもいる。どれも可愛くて見ていると欲しくなってくる。ただこれについては全員で考えが合った。定番である『ショコラウサギちゃん』の家族を選んだ。

 

それらを誕生日に購入し、昨日その包みを開けた。娘はこれまでも育児支援センタなどで遊んだことがあるので、すぐに遊びだしていた。特にツリーハウスについている手動のエレベータがお気に入りのようで、子ども達を乗せて楽しそうに上り下りを繰り返していた。

 

そして更に調子が乗ってくると、お得意の人形遊びをはじめ、キャラクター毎に声色を変えながら、私たちが家で展開しているような会話をウサギたちにさせていた。

 

私も誘われたので遊びに加わる。しかし私が参加すると、いつも平和な家族に少年漫画のような劇的展開をもたらしてしまう。昨日は『進撃のミニオン』の話が途中から始まり、大きなサイズのミニオンのぬいぐるみが、ショコラウサギ一家が暮らすツリーハウスを襲撃した。

 

娘は襲撃のたびにウサギたちをツリーの中に隠れさせ、また勇気ある女の子はひとりハウスを飛び出て、ミニオン討伐のためのアイテム探しの冒険に繰り出していた。

 

そんなふうに、娘は私たちの期待通りに遊んでくれた。

 

そして子供の頃からシルバニアに憧れていたと言う妻も、人形たちを可愛らしく並べ、写真をとってはひとりうっとりとしていた。シルバニアファミリーはいつだって、女の子たちをときめかせてくれるものらしい。
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買ってあげてよかったなと、昨日だけでも思えた。家に置くとそれだけで華やかになるので、しばらくしたら別のハウスやキャラクター達も追加で揃えてあげよう。