いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

のし掛かり

ずしん、という重みが腹部をおそう。

 

薄目を開けると、一時的に目を覚ました娘がぬくもりを求めて私の身体に抱きついたようだ。安心したのか今ではまた寝息を立て眠っている。

 

うちの娘にはよくある行動だ。半年前はそのようなことがあっても、私は娘を腹に乗せたまま、眠りを再開することができた。

 

しかし今ではそれが難しい。身体がみしみしと痛み、息苦しくて、眠りに再び入ることができない。改めて、娘は成長し、重くなっているんだなと痛感させられた。

 

私はなんとか身体をねじり、娘を起こさないよう、彼女を腹からそっと降ろした。娘は多少身体をびくつかせたものの、相変わらず身体は私と触れ合っているため、そのまま眠りを維持してくれた。

 

寝ている最中だけの話ではない。寝る前には、娘は私にジャンプして飛び乗るという遊びが好きでよくやる。

 

仰向けに寝そべる私に、ジャンプして馬乗りになるのだ。それも昔は冗談で苦しがっていたが、今では演技なしで眉間に皺を寄せている。

 

妻はその遊びを娘がしはじめた頃から「それはママにしちゃだめ、やるならパパにね」といって予防線を張っていた。そのため娘の中では「パパにはしていい」と変換され、深く頭に刻み込まれてしまっている。

 

あと1キロでも娘の体重が増えたら、私の身体が壊れ始めるだろう。我が身を守るためにも、徐々にこの遊びをやめさせなければ。成長を、素直に喜びたいからこそ。