いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

新しいソファ探し

ソファを買い換えに家具屋に行った。

 

今使っているのが流石にボロになってきたからだ。お尻部分のクッションが陥没し、堅い骨組みの感触がある。妊婦の妻もそのソファに座ると腰が痛いと言っていた。

 

雨の中、妻が探してくれた家具屋を訪れた。店内には所狭しとソファが陳列されていた。リーズナブルな価格設定が売りのお店なのだ。子供がもう少し大きくなるまでは、高級家具なんてとてもじゃないが買えない。

 

店内を歩き、目についた3人掛けソファに次々と座っていった。しばらくすると、候補が2つにまで絞れた。

 

ひとつは人気No1のゆったりとしたソファ。クッション性が高く、足を置くオットマンも標準装備されている。

 

ふたつめは包み込むような背もたれが魅力の少しこじんまりとしたソファ。曲線美を感じるデザインも素敵だ。

 

私たちは何度も交互に座り、その座り心地を確かめていた。座った瞬間の幸福度は後者の方が高く、長く座っていたいと思うのは前者のソファだった。

 

悩んだ末、妻からの1票によって、前者のソファを買うことに決めた。色は青を選び、購入の手続きを済ます。価格を抑えた店であるため、家への搬入不可によるキャンセルはすべて顧客持ちであることが説明された。

 

昼食を済ませ、家に帰ると、私はすぐに搬入経路の確認を行った。ソファのサイズを元に、メジャーで玄関等のサイズを測る。すると、玄関のサイズから搬入できるかどうか確信が持てない、ということがわかった。

 

向きを変えながら搬入すればなんとかなる可能性もある。ただ、もしできなかった際のリスクは大きかった。妻と話し合い、すぐに店へと連絡した。商品は1日後までキャンセル可能と聞いていたため、すぐにその処理をしてもらうことにした。

 

残念だったが、次に繋がる気付きは得られた。

 

家に間違いなく搬入できるサイズ感が把握でき、背もたれが高いハイバックのソファが好みであることも知れた。それらを踏まえ、また家具屋に探しに行こう。