いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

妻への贈り物

妻への贈り物を買いに行った。

 

月末に結婚記念日があるからだ。その前には出産もあるし、それへの慰労も込めている。妻が以前から欲しいと言っていたアクセサリー類を何か買ってあげようと思った。

 

妻に欲しいアイテムやブランドの候補をもらい、梅田の百貨店に買いにいった。別にサプライズをするわけでもないので、本人にも相談しながら気に入ったものを買うつもりだった。

 

ひとつめの百貨店では、人通りの多いところに狙いのブティックがあり、ここでは選べないと思いすぐさま退散した。駅の反対側にあるもうひとつの百貨店では、ハイブランドと同じフロアで扱われており、落ち着いた雰囲気の中でアイテムを見ることができた。

 

ウインドウを眺めていると、すぐさまベテラン風店員に声を掛けられた。助けを必要としていたので、妻への贈り物を探している旨を伝える。

 

いくつかの情報を与えると、彼女は何点かのアイテムを提案してくれた。その中のひとつのものが妻から聞いていたイメージと合ったので、写真を撮って妻にも伺いを立ててみた。

 

店員さんは、本人と相談しながら決めるパターンは初めてだと、面白がっていた。妻からの返信による感触もよく、ひとつめのアイテムが決まった。イヤーカフとしても使えるカジュアル使用できるリングだ。

 

予算的にはまだ余裕があったので、もうひとつ買うことにした。店員さんに相談すると、ネックレスを薦められた。一応、妻にも希望を聞いてみると、同じくネックレスを希望した。店員さん、凄いなと思った。女心は共通なのか。

 

私から見たらどれも同じように見えたが、チェーンにも10金と18金があることを教えて貰い、確かに後者の方が輝きが強いことに気づかされた。チェーンだけが覗くシーンも多いだろうから、18金の中から選ぶことを決めた。

 

いくつかの候補の中で悩んでいると、店員さんがもうひとつのネックレスを持ってきた。「誕生石のものはいかがでしょうか」。8月は私たちの結婚記念日があり、月末には第二子も産まれる。そのことを聞いた上での提案であった。

 

意味合いを持つプレゼントに、私は意義を見出した。妻にも提案してみると喜んでくれた。そんなわけで、妻に贈る2つの贈り物が決定した。

 

店員さんからの提案で、品の良いアクセサリーケースも併せて買い、それに収納する形で包装して貰った。スムーズに選べたことに対して店員さんにお礼を言うと、こちらこそ心暖まりました、とお礼を言い返された。

 

奥さんも是非連れてきて下さいと言われたので、いつか妻と一緒に再訪したい。コロナのせいで、このプレゼントを渡せるのは9月の頭である。無事出産を終えた妻に対して、笑顔で渡したい。