いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

姉弟の初対面

昨日、妻が退院した。

 

妻と息子は実家へと戻った。息子にとっては初めての実家だ。私はその場にはいなかったが、実家メンバに息子が初お披露目されたようだ。

 

私としては早く息子と娘の対面が見たかった。妻にその様子を撮ってくれと催促したが、娘は幼稚園に行っているのでまだ無理であった。

 

そして夕方、ついにその動画が送られてくる。姉弟の初対面となる場面である。

 

ベビーベッドの柵に顔をつけ、嬉しそうに弟を見つめる娘。柵の間から手を伸ばしては、遠慮がちに弟の手に触れる。弟が声をもらすと、確認するようにママの方へと振り向く。

 

娘の口元には笑みが張り付いており、目には愛おしげな暖かみが具わっている。

 

頭を左右にゆったりと傾げながら、可愛い弟をうっとりと見つめている。興奮が抑えられないようで、柵の外でぴょんぴょんと跳ねては、弟の顔を様々な角度から覗き込んでいる。

 

予想通りの破壊力だ。なんて愛おしい光景だろう。残念ながら息子の方の表情は動画からは見て取れなかったが、彼のまだおぼろげな視界の端にも、お姉ちゃんの姿が映ったに違いない。

 

ひとりで二人を見ている妻はとても大変だろうが、できれば今後もたくさん、姉弟の絡みを共有してもらえたらと思っている。

 

ふたりの成長が、これからも本当に楽しみだ。