いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

世界の入口

仕事がキツいと普段よりも本が読みたくなる。

 

きっとなにかしら私の欠けてしまった要素を、それらの養分が補ってくれているのであろう。

 

まだ読んでいる途中の本があるというのに、仕事終わりには次に読む本をネットで探す毎日。どちらの本も結局はいずれ読むことになるのに、どちらを先に読もうかと頭を悩ませる。

 

今日も注文していたハードカバーの本が一冊届いた。実際に手に取りパラパラと捲るときの匂いや感触は、電子書籍では味わえない喜びだ。

 

へこたれていると、自分よりもツライ状況にある人達の物語に触れたくなる。それは小説に限らず漫画や映画でも。『進撃の巨人』なんかを読んでいると、彼らの絶望感に比べたら自分なんてと、少しだけ励まされるのであった。

 

きっと私のような弱い人のためにもフィクションは存在しているのだろう。本当に有難い。そしてそのような趣味を持っていてよかったなと思う。逃げ込める世界の入口は多い方がよい。