いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

残り3割

ここ最近、息子の表情がさらに豊かになった。

 

もうすぐで生後五か月となる。顔をみるたび癒される。社会全体が薄暗い今だから尚更だ。

 

下がり眉につぶらな瞳。そんな彼はキョトン顔がデフォルトになっている。ただあるときから私たちがのぞき込むと大きく笑うようになった。それどころか「いやっほーい」と叫び出しそうな表情をつくり、手足をめいいっぱいにバタつかせてはしゃいでくれる。

 

抱っこして、手足で遊んであげると、キャッキャと声をあげる。娘も弟のことを可愛いがっており、最近ではよく私と取り合いをする。「わたしのおとうと!」と彼女は言う。それを言うなら私の息子なのだが、子供ふたりで寄り添う姿が微笑ましいので、素直に私が身をひいている。

 

息子は人のよさそうな顔つきで、もっといえば『尻に敷かれ顔』をしている。大きくなったらきっとお姉ちゃんの忠実なしもべとなるのだろう。少し困りつつもニコニコと笑いながら、娘についていく息子の姿が容易に想像できる。

 

月並みな表現になるが、彼らの純粋な笑顔を守りたい、と顔を見るたび心から思ってしまう。

 

関西にも緊急事態宣言が明日にも発出されそうだが、今日あった会社の周知いわく出社0とはしない方針のようだ。あくまで7割。残り3割にひそむリスクは計り知れない。改めて心せねば。