いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

久々に浴びる

平日で不足していたものたちを週末に浴びる。

 

まずは活字。今週は仕事終わりも遅く、子供達に合わせて早く寝るので、なかなか思うように本が読めなかった。欲望を満たすため、家族よりも早起きして思いっきり本を読みふける。

 

続いては音楽。これも平日はなかなか聴けない。スピーカーに繋ぎ、部屋中に音を流す。サビは一緒に口ずさみ、気分が晴れやかになる。

 

お次は陽の光だ。今日は天気が良かったので、子供達にも厚着をさせて、近所の緑地公園に出かけた。ベビーカーを押し広い公園を歩いていると、自然を美しいと思える心が取り戻せた。

 

そして最後はやはり家族だ。平日の寂しさを取り戻すように、浴びるように家族との時間を過ごした。娘とは森を冒険し、妻とはソファで膝枕、息子は抱き上げひたすらに見つめ合った。

 

今夜はまた別の楽しみもあるのだが、ここまでの時間でもすっかり回復できた。平日の中でぼろぼろとコーティングが剥がれていた心が、潤いとともに大切に包まれていく感覚があった。

 

やっぱ休日はええなあ。そんなふうに思わず関西弁が出てしまうほど、浴びた一日であった。