いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

旧友とZOOM飲み

昨夜は高校時代の友人たちと楽しく過ごした。

 

ひとりが企画してくれてZOOM飲みをしたのだ。合計五人の元クラスメイト。それぞれ所属する部活動は違ったが、受験もあった濃い高校三年生を共に過ごしたメンバーだ。

 

直近に会った人でも二年ぶり、もっとも久しぶりの人で五年ぶりの再会であった。しかし彼らの見た目はほとんど変わっておらず、体型が変わっていたのは私ともう一人くらいだった。

 

時間通りに始まり画面越しに乾杯した。我が家ではこの飲みに向けスーパーでお酒やツマミを買い揃えていた。晩酌をする習慣はないので、数ヶ月ぶりのお酒だ。ツマミ類も食べる機会が少ないため、美味しそうなものを躊躇なくカゴに入れた。お酒は弱いがツマミは大好きなのだ。

 

酒が入るにつれ、皆のテンションも昂まっていき、会話はどんどん盛り上がっていった。序盤はそれぞれの子供達もまだ起きていたので、銘々に画面の前に登場し、皆で挨拶を交わした。

 

うちの娘もニコニコ顔で画面を占領し、しまいにはダンスも披露していた。息子も皆に初お披露目となり、皆から可愛がってもらった。

 

子供達を寝てからは第二幕が始まった。それぞれに仕事の話などをし、私も仕事で打ちのめされている現状を吐露した。こんな状況で友人達の話を聞いていると、彼らがとても輝いているように感じられた。ただ私も話を聞いてもらい、励ましてもらって少しだけスッキリした。

 

時刻は深夜になり、子供と寝室に入っていた妻たちも戻ってきた。うちの妻と、もう一人の奥さんだ。それにより私は饒舌になったのだが、もう一人の方は急に静かになった。さっきまでのテンションが嘘だったかのように。奥さんがいると、なんだが話しづらいように見えた。

 

私たちはそんなわかりやすい変化のあった友人をいじり、なんとか彼を復活させようと、様々な形で煽った。しかし結局、彼のテンションはその後ふたたび戻ってくることはなかった。

 

話の中心を担っていた彼がそんな調子になったので、代わりに私が“道化”となりその場を盛り上げた。久しぶりのお酒で気持ちよくなっていたのもある。なにより、この飲み会がお開きになるのを少しでも先延ばしにしたかったからだ。

 

結局、飲みは深夜の1時半まで続いた。次は半年後にまたやろうと約束し、皆は解散した。

 

妻の前で急に大人しくなった彼を、少しばかりいじり過ぎちゃったかなという反省はあったが、総じてとても楽しかったねと妻と話した。

 

高校時代の友人で、いまも付き合いがあるのは彼らくらいだ。私はそんなに友人が多くない。それについつい家族がいればいいやという気になってしまい、友人関係を疎かにしがちだ。

 

そんな私のことも見放さず、今でも関係を続けてくれている彼らには感謝しかない。本物の絆のようなものも感じられ、くすぐったいながらも一生付き合っていきたいなと思うのであった。

 

久しぶりに大笑いした、楽しい夜だった。