いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

公園サマサマ

大きな公園が近所にあって本当によかった。

 

コロナ渦にある今、尚更のことしみじみと思う。晴天に恵まれると家族で緑地公園に出掛ける。今週も二日連続、どちらも皆そろって徒歩で行った。

 

遊具エリアは人が多いので、最近はもっぱら円形花壇という公園の中心部、だだっぴろい芝生と綺麗な花壇が並ぶエリアに拠点を置く。

 

人がまだらで、なるだけ日陰の、柔らかい芝生の上にシートを敷く。今日はその上にテントも張った。

 

行きしなにテイクアウトした焼き鳥弁当を皆で食べる。初めて利用する店だったがとても美味しく、また買いに行こうと妻と話した。気持ちよい気候の中、木陰で食べる弁当は格別だ。ぺろり平らげると、娘と一緒に虫取りに出かけた。

 

快晴だったので花壇の周りにはモンシロチョウがたくさんひらめいていた。我々は何匹も網で捕まえカゴにいれては、誤ってかごを開けては逃がして、を何度も繰り返した。

 

娘はペダルなしのミニバイクを持っていっており、虫取りの合間にそれに乗って遊んでいた。坂道をすいーっと走ることに最近ハマっており、足でブレーキをきかせたり、ハンドルでカーブを曲がったりが、なかなか上達してきた。

 

上達したので娘も楽しいのか、繰り返し坂を上がってはすいーっすいーっと何度も走り降りていた。人にぶつからないよう一応先回りして見守っていたが、もうだいぶ安心して見られるようになった。

 

途中で妻と交代して、テントの中で息子のお守りをした。いつもなら元気よく芝生に這いだしていく息子だが、今日はあまりに暑かったからか、彼はまったくテントから出ようとしなかった。

 

それはそれで私にとっても好都合なので、涼しいテントの中でごろんと横になり、息子とじゃれ合いながら、たまに微睡んでいた。

 

そんなふうにゆったりと時は過ぎ、気がつけば綺麗な夕焼けが空に浮かんでいた。気持ちよい風を浴びながら、ベビーカーを押し、歩いて家に帰った。

 

今の生活にこの公園は無くてはならない。本当にコロナ渦がはじまる前に今のマンションに移っていてよかった。前のマンションだったら今頃どんな週末を送っていただろう。恐ろしくて想像もつかない。