いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

またひとり会社を去った

またひとり仲の良い先輩が転職した。

 

挨拶メールを受け取るとすぐに電話をかけて別れを惜しんだ。たまたま共に出社していたので、終業後には会いに行って対面でも少し話をした。

 

先輩の年齢は30代後半なので、転職するにしては遅かったと本人も語っていた。しかし結果としては年収も上がり、仕事内容も希望していた通りの会社に行けたようだ。転職は35歳がボーダーという話をよく聞くので、少しだけ希望がもらえた。

 

ただやはり、現業と家庭と転職活動を同時に進めるのは相当大変だったらしい。先輩の場合は、管理者試験の不合格通知を受け取るとすぐに動き出し、3ヶ月程の短期集中で転職を勝ち取ったらしい。

 

その期間の睡眠時間は削りに削り、現業はそっちのけで転職活動に傾注していたようだ。やはり相当の覚悟がなければできなさそうだ。そういう意味では、今の私に同じことはできそうにない。

 

ちなみにその先輩の担当は、現在非常に厳しい状況に陥っている。ここ数ヶ月で転職者2名、病休者が2名。残された数名に相当の皺寄せがきていて、担当として空中分解寸前なのである。

 

それだけ仕事がハードなのだろう。私も彼らと同じタイミングで今の部署に着任したので、辞めたくなったり、病んでしまったりする気持ちは痛いほどよくわかる。コロナ禍による精神不全も要因としては大きいだろうと想像する。

 

私も経営に近いポジションになり、会社の裏側を色々と知っていくうちに、うちの会社のイケテナサを痛感することが増えた。対外的な業績や決算は輝かしい内容なのだが、その実態はなんともお粗末、というのが多く見受けられる。

 

このような状況を払拭できない限りは、どんどんと人材が流出していってしまうのだろう。残った者負けではないか、そう社員に思わせてしまっている時点で、とてもマズイ状況なのだろう。私は経営改善を働きかけるべき立場にいるのだが、なかなかそんなモチベーションさえ湧いてこないのであった。