いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

おためし転職活動②

前回以降にあった転職関連の動きを記しておく。

 

エージェントからフォーマットをもらい、ひとまず履歴書と職務経歴書を作成した。正直、作成には腰が重かったが、親切なエージェントの方が私の概要経歴からたたき台を作ってくれたので、その恩に報いるためにも、という気持ちで完成させられた。

 

これまで社内の昇格試験に際して書いていた成果記載シートがとても役に立った。そこに具体的な成果や経験が数値込みでまとめられていたからだ。そんなふうに過去をたどりつつ、現職までの経験成果を改まってまとめなおしてみると、我ながら幅広い経験をさせてもらったなと感慨深い気持ちがわいた。

 

それまでは、自社内でしか通用しない経験ばかりなのかと漠然と思っていた節があったのだが、いわゆる企画系部署を中心に配置してもらっていたこともあり、どの企業向けにも十分訴求しうる普遍的な経験が実は積めていたことを確認することができた。

 

また大企業ゆえに話のスケール感は大きいので、記載できる数値(金額や関連メンバ数、効果の大きさ等)も見栄えするものが並んだ。さらりと書き殴ってみただけだが、なかなか手応えはあった。現に出来上がった書類を複数エージェントに送付してみると、かなり好感触なフィードバックが返ってきた。

 

最初の『めんどくさい事項』である書類系をいったん完成させてみると、自身のこれまでのキャリアへの自信もわいて、なおさら転職活動への鼻息はあがっていった。またそれはエージェント側も同様のようで、それ以降、提案してくれる求人内容も、良質ともにさらなる熱を帯びはじめた感触があった。

 

そんな中、今週末は各エージェントとの二度目の面談をスケジューリングしていた。

 

一人目は30分の電話面談だったが、私自身おぼろげながも少しずつ棚卸しされてきた転職先候補を、ヒアリングの中でうまく整理してくれた。私が送った書類にもよく目を通してくれていて、この経験からはこういった選択肢も、といったような有難い提案もしてくれた。迷っている業界について口にすると無料セミナーを紹介してくれ、ひとまず勧められるままにセミナー動画を視聴してみることにした。

 

約1時間半のセミナー動画だったが、興味を抱き始めている業界なだけに、最後まで関心をもって視聴することができた。それまで理解できていなかった企業タイプの区分や、業務内容の違いを抑えられ、各社個々の特徴の違いも把握することができた。

 

大括りな業界のままだと、なかなか会社を絞り込むことができなかったのだが、上記を理解したことにより、ある程度に候補を絞ることができた。とはいえ、転職難易度は高いので、まだ応募する踏ん切りまではついていないのが現状である。

 

エージェント二人目は、あろうことか約束をすっぽかされた。エージェント会社としては小さいながらも、担当者との相性がよく最も信頼を寄せていた方だった。ゆえにショックは大きかった。意識齟齬があったのかと連絡すると、すぐに謝罪と別時間での再チャンスを請う連絡がきた。が、すっぽかしの理由が単なるスケジュール管理不足とのことだったので、以降のサポートはお断りさせていただいた。

 

一回のミスなので、そこまで糾弾したい思いはなかったのだが、現実問題、それまでと同様の信頼は寄せることは難しいだろうと感じたのだ。転職はセンシティブな内容を相談することになるので、全幅の信頼を寄せられなければ、その相手としては好ましくない。それこそ、書類作成においてもたたき台を作ってくれ、真摯に手直しも手伝ってくれた方だったので残念でならなかった。これまでのサポートには心からの感謝を伝えつつ、以降の連絡を絶った。

 

三人目は、今回から初めて面談をするエージェントであった。転職サイトに登録して以来、エージェントからのスカウトメール(営業メール)は日々複数届いている状態にあるが、その中でも熱意あるメッセージをくれた方であった。メッセージにも通常、プラチナ等、ランクがあるのだが、最上位のダイヤモンド・メッセージを複数回くれた相手であった。

 

エージェント会社としても準大手といったランクで、提携企業も充実していそうな印象を受けたので返信をし、こちらの希望に沿う日程で面談がすぐ決まった。平日実施が基本なエージェント面談だが、私の都合で休日にも付き合ってくれるかどうかで、まずはその熱意を測れるのでよいなと思っている。

 

話してみるとなかなか期待感がもてる方であった。関西に特化した転職サポート歴も長く、私にとっては良いパートナーになりうると感じた。住まいも近いとあって雑談も非常にもりあがり、少ない時間ながらも私の性格や転職希望先を正確に把握してくれていた。面談後に提案をくれた求人先も要を得ていたので、今後のサポートにも大いに期待したい。

 

今回で残念ながらエージェントがひとり減ったので、メッセージを受けていた複数人の中から相性がよさげな相手にひとり返信した。もらえる求人提案の幅は確保しつつ、やりとりの大変さは極力抑えておきたいので、常時3人くらいのエージェントと関係を持つのがベスト、というのが現時点での感覚である。今後も多少の新陳代謝はあるのだろうが、より良いバランスで進めていけたらと思っている。

 

それにしても、転職活動をはじめてみて、様々な業界や企業のことが知れて面白い。それに自身のこれまでの経験というものを客観的にもみることができるので、やはり貴重な体験だと感じている。しかもこれだけの情報をもらいながら、お金はいっさいかからないのだ。やるだけならタダだから、やってみればいいのに。数年前、そうお勧めしてくれていた友人の言葉がいまなら理解できる。少なくとも応募まで至っていない現時点においては、転職活動をしてみることはプラスしかないと実感をもてている。

 

あくまで現業や家族との時間に支障をださない範囲ではあるが、今後もゆるりと続けていけたらと思っている。ちなみに、この活動を通じて少なからず自信を取り戻すことができたおかげか、心なしか、現業のほうにも良い影響がではじめている気がする。