いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

肩すかしな採用面接

また中途採用面談の面接官を担った。

 

今度は他の有力コンサルファームからの転職希望者ということで、大きな期待を胸に面接に臨んだ。しかも今回は、私と同じランクで採用予定の人を評価する。私でよいのだろうかと疑問にも思ったのだが、ゆえに自分も参考になるような華麗な面接が見られるのではないか、という期待値も大きかった。

 

しかし、その期待が大きすぎたのだろう。結果としては、肩すかしをくらうこととなった。決して悪いわけではないのだが、いたって普通。どの回答もこちらの期待値を上回ってこないのである。

 

地頭を問うケース面談と普通の面接を終えて、被面接者とは別れた。そのあとズームに残って、もうひとりの面接官であるマネージャーと、評価について意見を交わす。意見としては同調した。希望のランクとしての採用水準には足りているものの、相手側が希望する年収額でオファーするまでではない、というものだ。

 

結局はそのような結論をもって、事前にカジュアル面談をした上司にも相談した上で、評価を確定することとした。希望年収よりショートするオファーを出しておいて、先方が辞退するもよし、受け入れて受諾するのもよし、そのような方向性でいくのがよいのではないか、というのが我々の意見である。

 

コンサル経験がまだ1年ほどの私が、コンサル経験その何倍もある先方に対してなんとも生意気な評価付けではあるが、そういう背景は度外視して堂々と自分の評価を下せるのが、私の図太いところだ。きっとそのような気質も見込んで、私を面接官にしているのだろうと、勝手な結論づけをしておくことにする。

 

一緒に面接をしたそのマネージャーは、採用したら同じランクだけど君が育成してあげてよ、なんて言うのだけれど、自分より年収の高い人を育成するのは正直受け付けない。希望年収が高いのも考えものだなあ。