いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

採用面接官3回目

また採用面接の面接官を任された。

 

同僚と比較すると指名されて呼ばれる頻度が高いので、おそらくは一定信頼されているのだと思われる。

 

光栄な事だが、プロジェクトの方も忙しいので、喜んでばかりはいられない。楽しさもあるのだけれど、気を使わないといけない点も多くて疲れてしまう。

 

そんなわけで本日の面接。相手のことを、すぐにサッカー日本代表の鎌田のような人だな、と思った。愛想がなく、飄々としている。確固とした自分があるがゆえなのか、他人への興味や配慮が薄い印象を受ける。

 

鎌田が本当にそんな性格かはさておき、一緒に面接官を務めたマネージャーもまったく同じ印象を持ったようだ。ケース面談の内容としてもイマイチで、建設的な議論が出来なかったという点ではマイナス評価の印象を受けた。

 

その後の面談では採用責任者も加わり、私はその様子を見ていたが、最初に受けた印象は払拭されなかった。面談後に面接官みんなで話し合ったが、私とマネージャーの意見は、採用見送りという意見であった。

 

ただ最近の採用難である状況、私たちの職場が(というか業界全体が)人手不足だという切迫感、さらには採用責任者には採用数のノルマもあるだろうことから、採用責任者だけ、なんとかして採用する方向へと結論付けたいような素振りを見せていた。

 

結局、結論はその責任者が後日下すということで今日はお開きとなった。なんだか採用されてしまう予感がプンプンする。ただそうなってしまうのならば、私たち面接官の存在意義はなんなのだろうかと、かなり虚しい気持ちになってしまう。

 

さらには面接の後半、私に笑顔がなく顔が強張っていたという指摘も最後に受けてしまい、反省する気持ちに苛まれた。的確な人物評価をうまく言語化する点でその前に誉められていただけに、自らでケチをつける形となり後悔が残った。

 

そんなわけで、今日はなかなかしょっぱい採用面接となった。これを機に面接官として声がかからなくなるかもしれないが、正直そうなったならなったで嬉しいなと思ってしまっている。そうはならなさそうだが。