息子が離乳食デビューした。
生後六ヶ月を過ぎたということで、妻がまずお粥を与えてみたのだ。息子は臆さず口に入れた。
口の中で咀嚼すると、彼は満面の笑みを浮かべた。次のスプーンを口に運ぶと、また同じようにすぐにパクりと食べた。よい食べっぷりだ。
娘の時はこうはいかなかった気がする。口に食べ物を入れると奇妙な表情を浮かべ、飲み込む量よりベロで外に押し出す量の方が多かった。
しかし、息子は不器用ながらに大部分を飲み込んでくれる。普段から指をしゃぶったり、ガーゼを吸うことをよくしているので、その要領でお粥を飲み込んでいるのだろう。
結局、いっさい手間取ることなく、準備していた一皿をペロリと食べ終えた。終始にこやかにしており、まだまだ食べられそうな余裕を感じられた。どうやら食事ができて嬉しいようだ。
これは大食いキッズになるやもしれない。おっぱいもたくさん飲むし、どんどんとサイズも大きくなっている。小食の娘はすぐに追い抜かれてしまうかもしれない。弟に刺激され、姉も奮起してたくさん食べるようになればいいな。
なんにせよいい離乳食デビューだった。食べっぷりが良いと、作り手の妻も嬉しそうなのだ。