いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

信頼と実績の食いしん坊

息子の食いっぷりに対する信頼度は高い。

 

彼はスプーンを差し出せばいつでもパクパクとリズム良く食べるので、食事が楽で仕方ないのである。

 

たまに食事の途中、眠気のあまり不機嫌になることもあるが、そんなときでも安心して中断することができる。なぜなら少し寝かせてあげさえすれば、寝起きでもすぐにペロリと食べてくれるから。

 

これが娘ならそうはいかない。食べるのが苦手な彼女は、一度寝せたら最後、寝起きも悪いし、食べるのも遅い、その日の食事は諦めることになるのだ。

 

息子は今のところ好き嫌いもないようだ。もちろん物によって多少反応は変わるものの、差し出したスプーンを拒むことはしない。大きな口を開けるか、中くらいの口を開けるかである。中くらいのときでも、しっかりと飲み込み、次も口を開けてくれる。

 

息子に物を食べさせる様は、まるでテンポの良い餅つきのようだ。スプーンを引っ込め、食べ物を乗せた後にふたたび彼の前に差し出すと、必ずや空っぽの口が大きく開かれ待ち受けているのである。

 

もはや4歳の娘と食べる量にほとんど差はなく、これはさすがに多すぎるかなと思っても、あっという間に完食してしまうのだった。頼もしい限りだ。

 

このように溜め込まれたパワーはいつかきっと大爆発するのであろう。声も大きくなり、力もついてきている。手のつけられない大怪獣への進化の歩みは、もはや誰にも止めることができなさそうだ。