いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

首をかしげる

息子はよく首をかしげる

 

そうすると視界が横転して面白いからか、我々に何か合図を送っているのかはわからない。が、彼の特徴的な仕草のひとつとなっている。

 

今日も在宅勤務の昼休憩中、ソファで横になっていると、顔の前に息子がやってきた。私の顔を純朴そうな瞳で見つめ、その後でコテっと首をかしげた。吹き出しを勝手に付けるのなら「なにやってるの?」といった感じだろうか。

 

私はその愛らしい仕草を真似してみた。すると、息子はキャハッと笑い喜んだ。それを私との新しい遊びだと捉えた彼は、その後なんども元に戻っては、首をかしげることを繰り返した。

 

私も彼とタイミングを合わせて首をかしげると、息子はさらに目を細めて甲高い声を上げた。しばし同じリズムでそれを繰り返す。何十回として私が疲れてやめてからも、彼はふたたび私が乗ってくるのを待ち望むように、誘い顔で首をかしげ続けていた。

 

可愛い赤ちゃんが可愛い仕草をするのはもはや反則である。鬼に金棒。赤ん坊に首かしげだ。