いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

第一印象がひっくり返る

人事異動で職場メンバが変わって半月。

 

いけすかない課長が同じチームにやってきて、高飛車な態度で早々に仕切り出したとここでも書いた。

 

もともと敵対していた組織から送り込まれた刺客だったということもあり、身内に敵が入り込んだと、やりづらさと憤りを感じていた。

 

だが、しかし。近くで仕事をしてみて彼への印象は徐々に大きく変わっていった。確かに態度は傲慢そうなのだが、言っていることは常に的確で、明瞭で説得力がある。その言動の全てが根拠に基づいており、先を見据えた戦略立てには舌を巻いてしまう。

 

さらに言葉こそは荒いが(よく「お前」呼びばわりをされる)、部下育成の意識は高いようで、部下たちの話にも真摯に耳を傾けてくれる。

 

結論。めちゃくちゃ優秀な管理者だった。

 

直接の上長ではないのだが、その頼り甲斐のある風格と確かな実力に、私も相談したり、話しかけたりと、すっかり彼が好きになってしまった。

 

私の直属の上司も、とても優しくて信頼を寄せている存在なのだが、仕事での具体的な課題解決においては、もしかすると隣のその課長の方に相談する機会が今後は増えていくかもしれない。

 

第一印象と前評判は最悪だったけれど、じっくり関わりをもつことで人の印象は大きく変わるものだ。半月前までは嫌で仕方がなかった敵が、早くも印象がひっくり返り、今では頼り甲斐のある味方だ。

 

きっと将来は相当偉くなるに違いない。一緒に働くことができるこの貴重な機会に、ひとつでも多くのことを身近で学ばせてもらおうと思っている。