いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

男物のシャンプー

ついに妻とシャンプーが別になった。

 

妻が娘と使える女性用シャンプーに変えたことをきっかけに、私にも男性用シャンプーを買ってきてくれたのだ。結婚以来、私は長いこと妻と同じシャンプーを使っていた。

 

少し前にはボディソープも私だけ男性用に変えられていた。私もオジサンの年齢だし、気を抜くと加齢臭を漂わせる危険性があるからだ。

 

そして今回はついにシャンプーまで。なんだか一段とオジサンになった気分になった。ここからは息子が大きくなるまで、ひとり家族とは別の道を歩んでいかなければならない。妻と娘とは違う香りに私だけ包まれることとなるのだ。

 

そんな少しセンチメンタルな気持ちを抱きながら、初めて男用のシャンプーを使ってみた。

 

驚いた。スクラブが効いておりとても洗い心地が良いのである。泡立ちもよいし、洗い流した後もいつもよりもサッパリと感じた。油分がこれまで以上に落ちているような感じなのだ。

 

コンディショナーを済ませるとさらに心地よさは増した。ドライヤーで乾かした後はさらにだ。流石は男性用と謳うだけのことはある。まさに自分にぴったりのシャンプーを手に入れた、そのような清々しい気分になった。

 

これまではシャンプーは女性用の方が開発が進んでそうだし、よい成分を使ってそうという先入観を持っていたのだが、その印象が覆された。やはり男性仕様で作られた物の方が合うに決まってる。考えてみれば当たり前のことだ。

 

そんなわけで、ひとりだけ別のシャンプーになった疎外感はどこへやら。くるりとひっくり返り自分専用の特別感にとって変わられた。ちゃんと洗って、清潔感のあるオジサンになろう。