いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

天国の思い出

昨日の夕方近く、ふとハネムーンで行ったモルディブでの日々のことを思い出した。

 

読んでいた小説で「天国にいるような心地だった」というような表現に出会い、どのような感じだろうか、と思いを巡らせた際に、そのハネムーンのことを思い出したのだ。

 

モルディブで過ごした5日間は、まさに「天国にいるような心地」であった。思わず妻にもその話を持ち掛けると、満面の笑みを引き出せた。彼女も100%の同意を示してくれたのだ。

 

そのときが日曜の夕方で、月曜が迫りくる沈みがちな気持ちの中にいたこともあったのだろう。モルディブでの思い出がとてつもない輝きを放って私のことを飲み込んだ。あれこそが人生で最も心穏やかに過ごせた時間であった。そう言い切っても、過言ではないと思っている。

 

私たち夫婦の感想でいえば、ハネムーン先をリゾート地にしたのは正解であった。ヨーロッパなど観光地を巡る系の旅行であれば、あれほどの安らぎは得られなかっただろう。もちろんそちらの旅を選んでいれば、刺激といった別の価値は手に入れられたのかもしれないけれど。

 

オールインクルーシブという旅行形態もよかった。都度お金を払わずに、好きな時にご飯を食べ、お酒を楽しむことができる。ビーチに座り沈みゆく夕日をぼんやりと眺めて過ごしてもいいし、思い付きで船に乗りシュノーケリングに出かけてもよい。何をやってもいいし、何もやらなくてもいい。そんなリゾートでの生活が、私たち夫婦の性格にはとてもマッチしていた。

 

あれほど何も考えずにただただ穏やかに、それでいて幸せな気持ちに包まれながらに過ごしたのは生まれて初めてだった。そしてそれ以降、あれと同じような心地はまだ味わえていない。

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昨日妻とは、またいつかリゾートにふたりで行こう、そう改めて誓い合い、話を締め括った。それが実現するのを人生における楽しみのひとつにして、タフな毎日を乗り越えていきたい。