いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

おうち育ち

産まれたときからコロナが蔓延した世界だったため、1歳になる息子はあまり外に出ていない。

 

当然、家族以外で接した人数も限られている。なにせ父方の実家メンバにはまだ会ってすらないのだ。

 

週末を除くとほとんど家の中、それもリビングまわりだけで過ごす彼。せっかくもう立派に歩き回れるというのに。彼を狭い世界に閉じ込めてしまっていることを、たまにとても申し訳なく思う。

 

ただ、そんな彼の数少ない“顔見知り”だからか、私たち家族に対してはとてもフレンドリーに懐いてくる。在宅勤務の休憩で別室からでてくるたび、嬉しそうに駆け寄ってくるのだった。

 

目が合うたび、ニコニコ歩み寄ってくる。もちろん私だけでなく、娘や妻に対しても一緒だ(妻にだけはそれにプラスして食欲も訴えかけているが)。

 

仕事の合間でも、純朴な彼の顔を見ていると癒される。彼に懐かれてとても和やかな気持ちになる。

 

幼少期において外に連れて行く機会が少ないこと、他人と接する機会が少ないことが、彼の発達に悪影響を及ぼさないよう、ただ祈るばかりである。