いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

太陽の塔とアレルギー

秋は自然を綺麗だと感じる。

 

でもたぶんそれはほとんど気のせいで、穏やかな気候の中、見る側の人間に自然を観察するだけの余裕が生み出されるからなのだろう。

 

今日は自転車で万博公園に遊びに行った。有料公園は整備が行き届いているので、いつ訪れても気持ちが良い。太陽を浴びる緑たちは輝きを放ち、いくら最新のiPhoneだろうと、その美しさをそのままに収めるのは無理なことだろうなと思った。

 

芝生の上にシートを敷き、そこでケンタッキーを食べた。その後は園内をゆったり歩き、妻と娘は立体迷路のアトラクションでも遊んだ。

 

その待ち時間も清々しい気候を心から堪能したかったのだが、しばらくすると私はアレルギーでくしゃみと鼻水が止まらなくなった。春と秋、その季節になるといつもそうなのだ。秋も自然も大好きなのに、年々その症状は悪化してきている気がする。

 

ただそんなときマスクは便利でもある。鼻水ダラダラを隠すことができるからだ。内側は湿って少し気持ち悪いが、外面だけは体裁を保つことができる。

 

太陽の塔は今日も堂々と、同じ場所で屹立していた。何度見ても憧れの念を抱く。こんなにも自信を纏って生きていけたなら。きっと周りの人にも信頼と安心を与えられるような存在になれるのだろう。

 

まだ明るいうちに帰路に立つ。自転車のチャイルドシートに座るなり眠りにつく子供たち。そんなふたりには内緒で妻とコンビニ前でコーヒーを飲んだ。

 

季節の変わり目はアレルギーもひどいが、それでも外に出ると気持ち良い。子供達も楽しんでくれてなによりだ。太陽の塔は鼻水垂らさないんだろうな。