いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

先読みする息子

風呂場からの呼び出し音が鳴ると息子が駆け出す。

 

浴室に繋がるインターフォンを指差し、その後で廊下へと続く扉の前で待機する。お風呂のママから自分が呼ばれたことがわかっているのだ。

 

このように息子は色々なことの先読みができるようになってきた。例えば妻が洗濯物を手にリビングに入ってくると、ベランダに行くのだと悟り、自分も外に出るチャンスを伺ってガラス戸の前に行く。

 

他にもキッチンに入り引き出しを開ければ、ご飯が出てくると思って自分の椅子に座り始める。

 

また、このような先読みだけでなく、ツッコミ待ちのボケもかましてくるようになってきた。

 

昨夜でいえば、私がカーテンを閉めに一度布団から出た際に、私が戻ってくるタイミングを見計らい布団に寝そべり、私が布団に入るのを妨害してきた。

 

「こら〜ここはパパの布団でしょ〜」

 

そう言ってつまみ上げると、息子は悪戯っ子の表情を浮かべ、「しししっ」と笑っていた。そう言われることがわかっていて、敢えてそうしたのだろう。

 

ダメだと言われることをやるのが、最近どうやら楽しいみたいだ。困ったものである。たしか娘はこんなことはしなかった。男の子ゆえの行動なのかもしれない。なんにせよ発達が感じられるのは嬉しい。