いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

お友達の優しさが沁みる

娘の幼稚園で夏祭りがあった。

 

ただ私は仕事の打合せと重なり、残念ながら今年は参加できなかった。そんなわけで可愛い浴衣姿の娘と付き添いの妻を朝玄関で見送った。

 

昼過ぎに帰ってきた娘、楽しかったかと尋ねると、曖昧な反応が返ってきた。後から妻に訊くと、どうやら前半は一緒に回ってくれる友達が見つからずに寂しい時間を過ごしたようだ。

 

一緒に回れるものと思っていた仲良しの子が、別のクラスで家も近所の友達と行動していたようだ。割って入ろうともしたものの空振りに終わり、慌てて別の子を探し始めたが、日頃の浮気性も災いしてか誰も捕まえることができなかったらしい。

 

気の毒に思った妻は早めに帰ることも提案したようだが、娘は大泣きしながらも友達を求め続けたらしい。

 

そんなところに古くから付き合いのある友人に出会い、親切なことに仲間に入れてもらえたようだ。おかげで後半においては、お友達と楽しくお祭りに参加できたらしい。

 

ママとの帰り道、娘は仲間に入れてくれた友人の優しさを何度も口にしていたようだ。さすがの娘も今日はお友達の優しさが沁みたようだ。これを機に、お友達との付き合い方を見つめ直してくれればいいけれど。