いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ふたたび後追い期

風邪で弱っているからだろうか。

 

息子の寂しがりが過激化している。今日は娘が久々に幼稚園に行った。しかもお誕生日会だったので妻も一緒に。そのため午前中は私と息子のふたりっきりだった。

 

妻が家を出ると、すぐさまリビングから息子の呼び声があった。少しあやした後に仕事部屋に戻ろうとすると、すぐに泣き始めた。隙を見てなんども離れることを試みたが、ひとりであることに気づくたびに彼は大泣きしてしまう。

 

仕方がないので、リビングの扉を開放して、息子も私の仕事部屋に連れて行った。今日の午前中は作業をする必要があり、どうやっても仕事部屋のマルチ画面の方が捗る内容であったのだ。

 

息子は部屋に入ると、私の本棚を漁ったり、ベッドに登ってぬいぐるみで遊んだりと楽しそうだった。

 

途中で、椅子に座る私の太ももにちょこんと座った。しばらく私の腕に挟まれて画面を見つめていたが、エクセル作業が退屈だったのだろう、気づいたらカクカクと船を漕いでいた。

 

これはチャンスと、リビングに敷いた布団まで抱えて行き、一緒に横になって寝つかせることにした。午前中に予定していた作業は無事終わったので、打合せまではパソコンから離れても問題ない。

 

しかし眠りにつく寸前まではいったのだが、息子を寝付けさせるまでには至らず、結局は諦めて息子を連れてふたたび仕事部屋に戻った。カメラオンの打合せだったが、うまいことカメラを調節して、息子の姿は映さずに済んだ。まあ、身内の打合せだったので、例え画面に映ったとしても問題はなかったのだけど。

 

その後も、私がトイレに行く等、一緒の部屋からいなくなるたびに彼は泣いて私を呼んだ。きっと成長したことによって「寂しい」や「不安」といった感情が明確に輪郭を成したのだろう。

 

末っ子らしくて可愛くもあるのだが、これだと仕事にならないので、今後ふたりでお留守番のときには何か策を講じなければ。寂しい思いもさせたくないしね。