いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

つけ麺を啜る

狭いカウンターに座り、つけ麺を啜っていた。

 

いつぶりだろうか。子供たちを連れていると、こんなふうなこじんまりした専門店にはなかなか入れない。

 

午前中のうちにクライアント先でのミーティングを終え、そのまま上司と近くの店に入り、昼食を食べていた。店を選んだのは私だったが、支払いをしてくれたのは上司だった。

 

今日のミーティングはいつも以上にスムーズに進んだ。その資料を9割がた作って説明したのは私だったので、晴々した気持ちになった。

 

宿題も特段なかったので、午後からは働かずにそのまま週末に入る。成果を出しておけば働き方は問わない。コンサルワークにおける融通の良さを体現するような日といえる。

 

そんなわけで呑気な気分で、調子と横並びでつけ麺を啜っていた。モツが入った濃厚なつけ汁に、うどんのような太麺をくぐらせて食べる。美味しい。特盛まで無料だったが、ビビって大盛りにしてしまった。これなら余裕で食べられたのに。

 

尊敬する上司で、かつ歳も近いこともあり、徐々に親睦も深まっている実感がある。少なくとも私は喋っていて楽しい。向こうも少しずつ、砕けた物言いをしてくれるようにもなってきた。

 

上司も午後は特段予定がなく、そのまま家に帰るということだったので、そのまま同じ電車に乗り、帰り道でもいろんなことを雑談した。前は仕事の話がメインだったが、今日はどちらかというとプライベートに絡む話が多かった。

 

いまの職場において、私が希望する戦略系の案件はその上司以外扱えないので、必然的に彼のプロジェクトばかりとなる。でも今のところ不満は一切ない。より親睦が深まれば連携もしやすくなるし、相手からしても信をおける部下となるだろう。

 

まずは彼の右腕となれるよう、目標を置いている。そのためにも毎回のミーティングに最善を尽くしたい。