いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

びぶん!

息子は最近よく「びぶん!」と口にする。

 

意味合いとしては「微分」、つまりは傾きのことを言おうとしている…わけでは当然なく、その実は対極にある「積分」、つまりは面積のことを言い表そうとして、息子が間違えて覚えているのである。

 

 

 

 

 

 

 

…わけでも当然なく、「自分」と言いたいのだが、うまく発音ができずに「びぶん」と言っているだけなのであった。

 

完全なる文章に補完してあげると「自分でやりたいから、やらせて!」と言いたいようだ。シーンとしては食事時やオモチャで遊んでいる時によく口にする。

 

スプーンで口に運んであげようとすると、口すぼめ、そっぽを向き、「びぶん!びぶん!」と言う。

 

オモチャのパーツをはめてあげようとすると、「びぶん!びぶん!」と私の手からオモチャを奪い取る。

 

主体性が芽生えているので、よいこっちゃと思うのだが、パズルはまだ難しいのか、それだけは私にそのほとんどを組み立てさせる。

 

そして、最後の数ピースだけを自らではめて絵柄を完成させ、満足げにひとり悦に入っているのであった。さすがに美味しいとこ取り甚だしいが、如何だろう。