いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

THE FIRST SLAM DUNK

映画館で『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきた。

 

前評判に違わない大きな感動が得られた。久々の映画館での映画鑑賞であったが、この作品を劇場で観られたことを幸運に思えた。

 

すべての映画が、本来であれば映画館で観ることがベストであるのだろう。ただその中でも劇場で観るか否かによって得られる感動に大きな違いが生じる作品があろうかと考える。本作もそれに該当するのではないだろうか。劇場の音響だからこそに味わえた高揚感、そして没入感。控えめに言っても最高であった。

 

原作はもちろん読んでおり、青春時代を彩ってくれたバイブル的な存在だ。脚本・監督を原作者の井上雄彦が務めただけあって、原作の感動が忠実に、もしくはそれ以上に映像化されていて、たいそう感動した。

 

バスケの動きにも徹底した拘りを感じられた。実際の人間を使ったモーションキャプチャーも取り入れられた、現代だからこそ実現できたアニメーションは、もはや私の知っているアニメ映像ではなかった。漫画では平面だった見知った人物達が、まったくの違和感もなしに立体的に動いているのだ。

 

オープニング曲が流れる映像からワクワクが止まらず、最後までその高揚感は保たれたまま、クライマックスでは思わず目が潤んでしまうほどに感極まり、大満足に包まれながらエンドロールまでを見守った。

 

劇場を観てからも興奮は収まらず、すぐさま耳元では主題歌の10-FEETの楽曲をリピートで流し、その足で書店へと赴いた。本作の愛蔵版コミックスを購入し、帰宅後にはそれを一気に読み通した。
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湘北バスケ部のレギュラー陣5人の魅力たるや、を再確認させられた。ONE PIECEの麦わら海賊団同様に、それぞれの個性と魅力が際立っており、ゆえにひとりを選べずチームとして惚れ込んでしまうのだ。

 

また、映画の余韻にひたる帰り道、久しく忘れていた男として大事にするべき志が、にわかに蘇ってきた。

 

『自分がカッコいいと思える自分になる』

 

思えば独身時代は、ただそれだけを目標に生きていた頃もあったくらいだ。湘北メンバーの格好良さに胸打たれたが、ただそれを真似すればよいというわけではない、あくまで自分らしい、自分の目指すべき格好良さを求めて、日々努力を重ねることが重要なのだ。

 

コンサルタントとして、父親として、夫として、そして、ひとりの男として。改めてなりたい自分を掲げて、邁進したいという気合いが入った。

 

そして、観た人の心をここまで突き動てくれるこの作品が持つ力に、改めて感動を覚えてしまうのであった。いつかそのような作品を自分でも手掛けてみたい。そんな『生涯を通して実現させたい夢』についても、今回改めて胸に宿すことができたのであった。