いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ドッジボール大会

今日は娘の幼稚園のドッジボール大会を見に行った。

 

ほんとは妻だけに行ってもらう予定だったのだが、娘が今朝なんだか来て欲しがっていたからだ。

 

仕事的にも切羽詰まってはいなかったので、途中で打刻をし、幼稚園に向かうことにした。仕事はいつでもできるけど、イベントはこのときにしか参加できないからだ。

 

幼稚園につくと、平日だというのに多くの保護者が観覧にきていて驚いた。父親の姿も少なくなく、やっぱり最後のイベントだからと、会社を休んだ人もいるのだろう。

 

そうであればなおさら娘もパパに来て欲しかったに違いない。改めて自分の判断を正しく思った。現に娘が教室から出てきて私の姿を見つけると、遠目だったが彼女の顔が思いっきり弛んだのが見てとれた。

 

ドッジボールが始まると、娘はコートのすみっこをちょこちょこと行き来して、ボールから逃げ続けていた。さらにいえば彼女の性格がよく出ていて、お友達を盾にするように、ボールから身を守り続けていた。

 

なんだか私のプレイを見ているようだった。私も同じように姑息に逃げ回っていた記憶がある。だってボールに当たるのは痛いし、壁に当たれば、そのリバウンドでボールを拾い上げるチャンスもある。

 

事後で妻が聞いてみると、娘もそのような魂胆でお友達の影に隠れていたらしい。いやはや、ずる賢い似たもの親子である。

 

しかしながら前評判どおり、娘のクラスはとびきり弱く、娘が出た試合はすべて負けてしまっていた。親としては勝敗に拘りはないのだが、欲を言えば、勝利に大喜びする姿も一度くらいは見たかった。

 

とはいえ、娘が必死にボールから逃げたり、投げたりする姿や、クラスメイトを鼓舞するようなセリフを口にする姿も見れて、なかなか見応えのあるイベントであった。

 

試合後、娘が駆け寄ってきたので抱き上げた。頭を撫でながら、頑張ったねと労う。娘は嬉しそうに微笑み私に体重を預けていた。見に行って本当に良かった。