いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

息子と近くの公園へ

午前中、息子と近くの公園へ。

 

娘が体調を崩しているので、外出もできずに退屈していたのだ。息子の方は幼稚園通いで生活のリズムが整っていたので、今朝も一番に早起きして、朝からご機嫌だった。

 

暑くなる前に、と午前中から公園を訪れたのだが、既にもう十分に暑かった。それでも息子は嬉しそうに遊具に駆けていく。熱々の滑り台からはなんとか抱っこして下ろしてあげた。

 

日陰にある遊具で遊ばせたり、煉瓦造りの低い塀の上を手繋ぎで歩かせたりした。そんなささやかな遊びでも息子は楽しそうにしていて、公園に連れてきてよかったなと思った。

 

しばらくすると水道を見つけ、そこで水を出して遊びだした。落ちていたお菓子の容器に水を溜め、地面にひっくり返し幾何学模様を描いてはしゃいでいた。

 

そんな調子で遊んでいると、公園向かいのマンションからだろう、女の子がママと一緒に遊びにきた。息子よりも幼く見えた(後での会話から、やはり歳下であることが確認された)。

 

彼女は人見知りせずに笑顔で息子の方に近づいてきた。戸惑う息子は場所を譲り後退りをする。しかしその女の子は息子と遊びたいのだろう、じりじりと近づいてくる。

 

息子は追いかけてくる彼女を最初のうちは避けていたが、ママさんが上手に話しかけてくれることもあり、徐々に心を許し、しばらくすると、ふたりで一緒に遊びはじめた。

 

おそらく息子も自分よりも幼いことをわかったのだろう、ところどころでお兄ちゃんのような振る舞いをして、そのたびママさんに感謝されていた。

 

さらにそのママさんは褒め上手だったので、息子は途中からとても懐いていた。木の実を数えられること、色を判別し口にできること、そんな彼にとっては当たり前のことでも褒めてもらえるので、さぞかし気分が良かったに違いない。

 

結局、公園に来てから1時間半が過ぎ、私が帰るよと言うまで、その子と遊び続けていた。帰ると言われて息子はいつものように「あとちょっと」と抵抗していたが、女の子の方が素直に帰りはじめたので、手を振り、何度もバイバイと呼びかけていた。

 

遊び相手が帰ってしまったのだ、しぶしぶ私に手を引かれながらに家に帰った。昼ごはんを食べると、彼はそのあと長い昼寝をとった。なんとも健康的である。