いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

心健やか

娘とどんぐりを探していて既視感に駆られた。

 

いつかの秋も同じようにこの場所で娘とどんぐりを探して歩いていた。それもこんな穏やかな気候の良い快晴の日であったはずだ。

 

今日も遠出はせずに、皆で図書館に本を借りに行き、近くのパスタ屋で昼食をとった後、久しぶりに訪れた公園で子供を遊ばせていた。

 

遊具が豊富な公園なので、息子は嬉しそうに滑り台を繰り返し滑っていた。娘も最初は同様だったのだが、途中からどんぐり遊びに惹かれ、私を連れ、まんまるで大きいどんぐりを探して歩き回っていた。

 

この公園のどんぐりは本当に可愛らしくて、私も良い状態のものが見つかるとトキめいた。そのときに冒頭のデジャヴに襲われたのである。そのときも、木漏れ日が敷かれた木々の間を頭を屈ませながらに歩いていた記憶がある。

 

娘にそのことを伝えてみると、彼女もその日の記憶があるようだ。たくさん集めたどんぐりを並べて、娘の名前を書いたりしていたのが印象的だったのだろう。

 

そんなに大きな公園ではないのだが、なぜかここに子供を連れてくると、私までとても健やかな気持ちになれる。気候のいい日に訪れているからなのかもしれないが、もしかしたら、私にとってのパワースポットなのかもしれない。

 

また、遊具で遊んでいた息子は、たまたまプレ幼稚園のクラスメイトと遭遇した。娘がお友達と遊ぶシーンは数多く見てきたが、息子がお友達と戯れてる様子を見るのは初めてだったので新鮮だった。

 

相手の子も息子の名前を呼んで遊んでくれ、息子の方も喜んで追いかけていたので相思相愛のようだ。息子は引っ込み思案のため社交面では苦労しそうだなと思っていたので、お友達と楽しそうに遊んでいる姿に安堵と小さな感動を覚えた。

 

そんなわけで、短い時間だったが午後の公園遊びはとても快い時間であった。また明日からも頑張ろう。おかげさまで、素直に前向きな気持ちが形成された。