いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

はじめてのキッザニア

今日は甲子園のキッザニアを家族で訪れた。

 

キッザニア自体、我が家は行くのが初めてのことだ。噂には聞いていたが、現地に到着すると、なるほど、これはなかなか素敵なところだと実感することができた。

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子供騙しのおままごとではない、企業の本気さを感じとることができた。なぜなら企業側にも自社のPR効果が見込めるからだ。施設、企業、親、子供、関わる人々すべての間でWin-Winが築かれている。その美しいビジネスモデルに、人気の高さのカラクリを伺い知ることができた。

 

うちの子供達ふたりは対象的だった。娘は片っ端から様々な職業をやりたがり、とりあえず予約ができるものから受付を済ませていった。

 

一方、引っ込み思案の息子は、やりたくないと泣き続けていた。自分は見るだけがいいと言い張り、どこかのエリアに入ろうとすると全力で抵抗してきた。

 

娘は結局、DIY、パン作り、消防士、研究員、お仕事レポートを経験し、その間で、通行人調査と郵便配達のアルバイトで小銭を稼いでいた。

 

息子の方は、空いていた車整備士のユニフォームになんとか着替えたものの、ママと離れて現場に行かなければならないということを知ると泣き喚き、以降ママにしがみついていた。

 

ただ、それでもなんとか最後までママと一緒にお仕事を終えられ、おまけで給料も貰うことができた。さらにはその後の通行人調査は、みんなと一緒にやることができたので、そちらもアルバイト料を獲得できた。

 

そんなわけで、なんとか息子もお仕事体験をふたつこなすことができ、我々も胸を撫で下ろすことができた。ただ息子はこのままだと将来、プー太郎やフリーターになってしまいそうだということがわかり、妻と一緒に危機感を覚えた。

 

また娘の方も、結果として職業に対する好き嫌いの傾向が見てとれた。みんなから注目を浴びるような仕事は苦手らしく、何かしらのモノづくりにやり甲斐を感じるようだ。

 

さらに終盤は、稼いだお金でキッザニア内で買い物ができると知ったことで、仕事内容というよりは、早くお金が稼げる仕事を探して数をこなそうとしていた。なかなかに現金なやつであり、娘の方にも少しばかりの不安を抱いた。

 

そんなわけで、初めてのキッザニアは概して楽しかったわけだが、子供たちの仕事観の一端がわかって、いろいろと思うところがあった。また息子がもう少し大きくなった際には、もう一回くらいは行ってみたいと思う。

 

ただキッザニアから最後に出る前に、銀行に稼いだお金を貯金した。その一部を試しにATMで引き落としてみたのだが、それに子供ふたりがとても感動してはしゃいでいたのが可愛かった。お金を稼ぐ大変さと喜びについて、少しは感じ取ってくれたのではないか。