いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

9年目の結婚記念日

今日は結婚記念日だった。

 

とはいえ私は仕事もあり、子供たちも通常運転だったので、お祝いのようなものは特にはできなかった。

 

ゆえに、せめてもと思い、仕事終わりにスーパーに走り、晩酌用のノンアルコールとハーゲンダッツを買ってきた。もちろん妻との二人分だ。

 

夕食を食べ、シャワーを浴び、娘も寝かせた後に、妻と二人で食卓に向かい合い、グラスを交わした。今日あった出来事や七五三に向けた話をしていると、隣でお菓子を食べる息子がたまに会話に入ってきた。

 

娘も就寝前、私たち二人にお祝いのお手紙を書いて渡してくれた。明らかに即席で書いたような内容ではあったが、お祝いしようとする気持ちは嬉しかった。

 

手紙の内容よりも、今日はパパとママの結婚した日なんだよ、と教えてあげた時の娘の反応の方が感動した。彼女は自分のことのように嬉しい、なぜなら自分も含め、この家族が誕生した日だから、という趣旨のことを言ってくれたからだ。

 

たしかにそうである。私と妻が結婚しなければ、当然ながら娘も息子も存在しなかったのである。そういう意味では、今日は我が家の誕生日だ。

 

そう思うと、なおさら今日という日が大切に思えた。