いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

娘との約束

息子が運動会の振り替えで本日はお休み。

 

そんなわけで今朝はゆっくりと起きると、朝食後に妻と出かけて行った。彼が大好きな室内動物園のニフレルに連れて行ってあげたようだ。

 

私も本日はいくつか打合せがあったものの、その間の作業自体は余裕があったので、比較的のんびりと資料作成を進めていた。週の始まりはこうであってほしいのだが、来月からの常駐案件が始まればこうはいかないと考えると、残りわずかの貴重な時間に思えた。

 

午後には娘が小学校から帰ってきた。おやつの時間に、週初めの登下校への労いの意味も込めて抱っこしてあげると、おもむろに娘が話し始めた。

 

なんでも今日の帰り道、いつものお友達から無視され仲間外れにされたらしい。彼女はそれがとても悔しかったようだ。私は彼女に同情し、お友達から冷たくされたツラさは覚えておくとよいよと娘に伝えた。

 

お風呂の時には改めてその話を娘と交わした。自分がされたツラさを覚えておくと、そのぶんお友達には優しくでき、優しくした分きっとお友達も優しくしてくれるはずだよと。

 

一方で妻のアドバイスはもっと実際的で、女子の社会に沿ったもう一歩踏み込んだ助言であった。そんなふうに自分のことを大切にしてくれないお友達に固執する必要はない。お友達はこれからもたくさんできるのだから、その中にはきっとお互いに大好きになれる人とも出会えるはずだから、そのような人を大切にしていけばいいんだよと、そんなアドバイスであった。

 

最後に、改めて娘を強く抱きしめ、どんなことがあっても、私たち家族は君の味方だし、絶対に守ってあげるからねと、伝えた。娘は妻と話して涙ぐんでいたが、私たちの力強い言葉を聞いて、心から安心してくれているような表情になった。

 

そんな娘の表情を眺めながら、この約束だけは絶対に守らなければならぬと、改めて心に誓ったのだった。