いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ありがとう、あおむしライド

我が家の『あおむしライド』がついに役目を終えた。

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娘の1歳の誕生日に私たちからプレゼントしたものだ。それが息子に受け継がれて、約6年も我が家で活躍してくれた。

 

しばらく前からタイヤなどが外れやすくなっていたものの、そのたびにボルトを締め直し、子供らに遊ばせていた。それがこのたび、剥がれかけていた外皮を息子がバリバリに破いてしまったので、ついにお役御免となった。

 

しかし息子は「はらぺこあおむし」の絵本や歌も大好きなので、このライドにも相当愛着をもっていたようで、廃棄することを匂わせただけで号泣し、捨てないでとすがりついてきた。

 

私たちとしてはもともと捨てどきだと思っていたので、息子には代わりにサンタさんからもっとカッコいい車型のライドをもらえばいいよ、と画像なども見せながらに説得を試みたが、彼は首を横に振るばかりで、なかなか泣き止まなかった。

 

そんなわけで、あおむしライドはひとまず見えないところに退避させ、息子をなんとか落ち着かせた。また彼が幼稚園などに行っているときにこっそりと廃棄することにしよう。

 

それにしても、新しいおもちゃをチラつかせても頑として譲らず、愛着のある古いおもちゃを手放したくないと泣く息子には小さな感動を覚えた。

 

最終的には新しいあおむしライドを買い替えようかとも提案したのだが、今のこの古いものがよいと拘りを見せていた。そういうところは薄情な節のある娘には見られなかった一面なので、息子ならではの感情なのだろう。

 

また息子にはおそらく新しいライドを買ってあげるつもりなので、それも気に入ってくれたら嬉しいな。