いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

見た目は子供、頭脳も子供

娘は身体が小柄だ。1歳8ヶ月なのに8kgしかない。両親共に子供の頃小さかったため、その遺伝子がしっかりと継承されているようだ。

 

そのくせ娘は、早い段階で“赤ちゃん顔”から脱却し今では“子供顔”をしている。髪の毛も生まれてすぐの頃からふさふさだった。

 

また運動神経もよく、言葉の発達も比較的早く、喜怒哀楽がはっきりしており、意思表示もしっかりとする。

 

つまり何が言いたいかというと、娘は身体はとても小柄なのに、顔かたちや所作、行動がしっかりしている為、はじめて会った人達からすると、彼女が一体何歳なのか非常に分かりづらいのだ。

 

身体の大きさからみると1歳にも満たない赤ん坊にも見えるけど、そのわりに動くし、しゃべるし、顔は子供然としてるし、と混乱しているような顔をこれまで幾度となく見たことがある。

 

そして「おいくつですか?」というお決まりの質問も、社交辞令的な意味合いだけでなく、真に真相を知りたいという質問者の熱をしばしば感じられるのだった。

 

さて、昨夜はそんな娘が久しぶりに大きな夜泣きをした。抱きかかえ、話しかけ、飲み物を飲ませ、あやそうとしてもなかなか落ち着きを取り戻してくれなかった。ここ最近だと珍しいことだ。

 

夜の熱苦しさ、鼻風邪が完治しきっていない息苦しさもあるのだろうが、それを差し引いても昨夜は壮大な泣きっぷりだった。

 

しばらく私だけで粘ってはみたものの、最終的にはママを懇願され、体調の回復のため一人寝室で寝ていた妻のもとに娘を連れて行かざるを得なくなった。

 

ママに抱きつき、涙を流しながらおっぱいを飲む娘を見ていると、やっぱり娘もまだまだ赤ん坊なんだなと再確認した。

 

そして、その発達の早さや顔付きから娘はもう立派な子供なんだと捉えていたのは、誰よりも私なのかもしれないなと、思い知ることとなった。

 

結局、昨夜は娘がママから離れたがらなかったため、3人で寝室で寝ることにした。私と妻に挟まれていることを確認すると、娘は満足したのかすぐに眠りにつき、それ以降朝まで起きなかった。

 

やっぱり娘からするとこのスタイルが一番落ち着くらしい。妻の体調が治ったら、また就寝スタイルの変更を検討してみても良いかもしれないなと思った。

 

身体は赤ちゃん、見た目は子供、頭脳も子供、それでも心はまだまだ赤ちゃん。

 

そんな娘のアンバランスさを再認識した夜だった。そして改めて、その可愛らしい未熟さを心から愛おしく思った。