いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

この世界の片隅に

昨日はドラマ『この世界の片隅に』を妻と観た。録り溜めていた直近3話分を一気に観ることになった。

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原作漫画、アニメ映画、そのどちらも絶賛されていることは知っていたが、私はもともと戦争ものを観るのが苦手なので(とても悲しい気持ちになってしまうので)、気になりつつも、これまで本作には触れてこなかった。

 

しかし今期、本作がドラマ化されたということで、妻と一緒に何気なしに観始めていた。観始めると、一気に物語の中に引き込まれていった。

 

現在、物語は第6話。真ん中を折り返し終盤へと入ってきた。日本の戦況描写も苦しさを増し、ついには主人公すずの住む町も空襲の被害を受け始めた。

 

6話の最後は、ネットニュースにも取り上げられたほど衝撃的なラストで、私は思わず目を背けてしまった。次回7話からの展開を想像するだけで、その悲惨さに胸が苦しくなってくる。

 

戦争のことは、経験もしていない立場で軽々しく語るべきではないだろう。しかしこのように、戦時中の人々の生活に間接的に触れるたび、深い悲しみと行き場のない憤りを感じてしまう。

 

今もし戦争が起きたら自分はどうするだろうか。想像するのも難しい。とうてい受け入れられるとは思えない。

 

昨夜は何度も目を覚まし、そんなふうに戦争のことをぼんやりと考えてしまった。

 

あの時代の悲しみを知って、何になるかは正直なところわからない。しかしせめて最後まで、この物語を見守りたいと思っている。

 

そして沸き上がったこの感情を、わからずとも、大切にしていきたいと思う。