いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

コンニャク入りの豚汁

「何が足りないのかわかった」

 

少し前に妻が言ったことだ。唐突だったので何のことを言っているのかわからなかったのだが、どうやら豚汁のことを言っているらしい。

 

「何かが足りないと思ってたんだよね。コンニャクだコンニャク!次から入れてみるよ」

 

その宣言のとおり、次から妻は豚汁にコンニャクを入れてくれるようになった。先の発言の時は、そういえば入ってるのもあるよね、くらいに思っていたのだが、実際にコンニャクの入った豚汁を飲んでみて、大きな感動に包まれた。

 

めちゃくちゃ美味いのである。これまでも妻のつくる豚汁は私の好物のひとつだった。しかしコンニャク入りのそれは、また一段と美味なのである。頭の中にある『好きな妻料理ランキング』で豚汁が一気に順位を駆け上っていった。

 

味や暖かさにプラスして、食感という愉しみが加わるのだ。妻が市販のものよりは大きめのサイズに切ってくれているお陰で、食べ応えもアップしている。最近では、コンニャクを食べたいがために、豚汁をお代わりするようになった。

 

そんな昨日も、豚汁の作り置きがあったので、朝昼と連続して合計5杯もの豚汁を食べた。朝ごはんは豚汁オンリー、昼ごはんは豚汁と申しわけ程度のパンだ。それで十分に満足だった。前日の夜も食べていたので、3食連続である。

 

おかげで鍋は空っぽになったので、さすがに夜は食べられなかった。もしあれば4食連続でも私は構わなかったのだが(妻には怒られただろうけど)。何にせよ、次の豚汁も楽しみだなあ。