いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

息子輸送

息子を輸送する回数が増えてきた。

 

在宅勤務をしている際、ハイハイを覚えた息子は私の元に近寄ってくる。食卓の下に入り込んでは、パソコンから伸びる電源コードを掴んで遊び始める。

 

当然危ないので彼をすぐにコードから引き剥がす。そして安全な子供部屋までそのまま輸送するのだ。

 

それが一日のうちに何度も起きる。私から最も離れた部屋の対角線上に輸送しても、彼はまたニコニコと笑みを浮かべながらに近寄ってくるのだった。息子はなにかの遊びだと思っているのかもしれない。

 

私への経路の途中に、ジャングルジムを置いたりオモチャを置いたりと試行錯誤してみたが、それでも息子はそれらを乗り越え私の元へと進行してくる。

 

たまに滑り台の下にはまり込む等、泣き声をあげたりもするが、そのときはそのときで救済する必要がある。そのたび仕事は中断するが、彼を持ち上げるたび癒されているので、悪いことばかりではない。

 

息子を輸送する回数や頻度は日に日に増えている。それだけ彼は急速に成長しているのだろう。たびたび大変ではあるが、成長を実感できるバラメータでもあるので微笑ましい。在宅勤務の良い所である。